鳩山政権最大の危機、「小沢幹事長辞任を」の声(読売新聞)

 民主党の小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入問題を巡る政治資金規正法違反事件で、小沢氏の秘書だった石川知裕衆院議員が東京地検特捜部に逮捕され、鳩山政権は発足以来、最大の危機を迎えた。

 最大の実力者である小沢氏を「政治とカネ」の問題が直撃し、小沢氏の自発的辞任を求める声も出始めた。18日召集の通常国会の運営や夏の参院選にも深刻な影響が出るのは間違いない。

 仙谷行政刷新相は15日夜、石川議員が出頭を求められたことを都内のホテルで記者団に聞き、「容易ならざる事態だな」と深刻な面持ちで語った。その後、石川議員が逮捕されると、今度は「逮捕されたの? 本当に?」と問い返し、しばらく絶句した。

 前原国土交通相は都内のホテルで記者団に、「捜査を見守りたい。閣僚の立場として政権交代の責任を果たすだけだ」と言葉少なに語った。平野官房長官は記者団に「状況が分からないので、推移を見守るしかない」と述べた。

 民主党は16日に東京都内の日比谷公会堂で党大会を開く予定だ。結束して鳩山政権を運営し、夏の参院選で勝利を収める方針を確認することにしている。その前日の石川議員の逮捕に党内の動揺は大きい。

 小沢氏はこれまで「法に触れるようなことをしたつもりはない」と明言し、幹事長を辞任しない考えを側近議員らに漏らしている。鳩山首相も幹事長を続投させる意向を示していた。

 しかし、前原国交相らからは小沢氏の説明責任を求める声が上がっており、石川議員の逮捕で小沢氏の求心力は低下する可能性が大きい。民主党は、小沢氏が一手に選挙や国会運営などを取り仕切る「小沢依存」の体質になっており、「小沢氏が求心力を失えば、党はがたがたになる」という声が出ている。

 党内では参院選への影響を心配し、小沢氏の自発的な幹事長辞任が望ましいという意見も出ている。

 村越祐民衆院議員(千葉5区、当選2回)は15日夜、「政権運営に極めて甚大な悪影響が及ぶ。幹事長は議員辞職すべきだ。責任を取れば、参院選はボロ負けにはならない」と記者団に語った。民主党の渡部恒三・元衆院副議長は15日、石川議員の逮捕に先立つTBSの番組収録で、「潔白なら堂々と頑張ってもらいたいが、捜査結果が出たら政治の安定が大事なので、政治家らしい堂々たる決断をしてもらいたい」と述べた。

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